CAXO Journal
EST · 2026
EDITORIAL STATEMENT

EST. 2026 · JOURNAL.AXFR.AI · AX FOR REVENUE INSTITUTE
STATEMENT

創刊のことば

媒体ステートメントは、CAXO Journal が誰のためのジャーナルであるかを公示する宣言である。本誌は、AI によって自社の収益構造そのものを再設計しようとするすべての経営者・ビジネスパーソンを「CAXO」と呼ぶ。

— EDITORIAL · ISSUE 01 / 2026

CAXO Journal は、収益進化AI の実践知を、共に作りながら記録するジャーナルである。

本誌は、確立された手法を伝える媒体ではない。まだ確立されていない領域を、まだ確立されていないまま記録する。本誌が引き受けるのは、答えがすでに出ている問いの再配布ではなく、いま現在、経営者たちが何を試し、何に躓き、何を仮説とし、どう前進しているか──その実践の現場の、結論を急がない記録である。

本誌は四つの編集原則に立脚する。第一に、成功事例の喧伝はしない。収益進化AI においては自社固有性が極めて高く、他社の成功パターンが横展開しない。だから本誌は「成功した」「成功する」と断言せず、「取り組んでいる」「試している」「観察している」「仮説を立てている」と書く。第二に、効率化AI を否定しない。効率化AI は悪いものではない。むしろ正しい仕事である。本誌の主題は依然として収益進化AI であるが、効率化AI の取材記事と収益進化AI の取材記事を同じ重みで並列に扱う。第三に、本誌は「成功事例集」ではなく「ケースボックス」を作る。試行・迷い・撤退判断・結論の出ていない領域も、等しく並列に蓄積する。第四に、議論しながら作る。編集部が答えを持たないことを誠実に認め、読者を「教える対象」ではなく「共に考える対象」として扱う。

本誌の主たる読者は、自社の AI 推進に責任を持つ経営者・役員・事業責任者である。ただし、自社の AI 実装を実務として担う部長・課長クラスのビジネスパーソン、事業責任者・新規事業担当者、コンサルタント・パートナー企業の実務者、研究者・教育機関、ジャーナリスト・アナリストも、明示的に歓迎する。収益進化AI の実装は経営者一人では完結しない多層的な営みであり、事業現場で動く実務者が本誌を読み、自社の経営者に共有することで、社内の議論が立ち上がる。本誌はその経路を積極的に意図する。

本誌の真の価値は、1 記事の影響力ではなく、10 年単位の蓄積による業界全体の解像度上昇である。1 記事の読了は読者個人の解像度を上げ、1,000 記事の蓄積は業界全体の解像度を上げる。本誌が蓄積したケースボックスは、長期的に、日本企業の AI 実装の実態を外部から観察可能にし、後発の経営者が過去 10 年の試行錯誤の記録から学ぶことを可能にする。これは即時的な効用ではない。10 年以上継続して運営することで初めて実現する公共価値である。本誌の編集判断は、この長期視点を常に保つ。

本誌は完成した媒体として読者の前に立つのではなく、読者と共に作り続ける媒体として読者の前に立つ。本誌の見解に異論があれば、それを表明していただきたい。本誌が間違っていれば、それを指摘していただきたい。本誌は、収益進化AI という、まだ答えが出ていない領域を、読者と共に問いを深めていくための媒体である。

麻生要一  ·  編集主幹  ·  CAXO Journal代表取締役社長 兼 CEO / CAXO, AlphaDrive Co., Ltd.

本誌は、取材対象の写真をAIで生成・改変しない。

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